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2007

第2回 長良川文化講座を開催しました

 平成19年12月7日(金)の午前9時30分から、関市において、長良川文化フォーラム主催「第2回長良川文化講座」が開催されました。
 これまでの取り組みにおいて、9月に開催した第1回講座は鵜飼文化・習俗について、11月に開催した長良川探訪は郡上八幡を中心に中流域の文化について学んできましたが、今回は、有名な「関の刃物文化」をテーマに関市を巡りながら、長良川が育んできた文化を感じていただくプログラムを企画しました。
 講座には50人以上の参加希望があり、バス1台では足りなくなるという事態に、スタッフ一同嬉しい悲鳴をあげています。皆さんに親しんで参加してもらえる、より多くの人が長良川に愛着を持ってもらえる活動に育てていきたいと思います。

1.開会
 当日は寒い中、関市役所に9時30分集合というスケジュールの中、朝早くにもかかわらず参加者の皆さんは早くからお越しいただきました。
07.12.07_1.jpg まずはじめに、関市役所内で、主催者の長良川文化フォーラム・柴田会長のあいさつとして、鵜飼の世界遺産化を目指して市民運動を盛り上げることや次の世代に長良川文化を残すことなど、フォーラムの活動の趣旨について、また本日の講座に関する行程について、さらに次回講座企画の案内について、ご説明しました。


2.吉田観音~春日神社~濃州関所茶屋
 関市役所前からバスに乗って、吉田観音~春日神社~濃州関所茶屋と関市の文化史跡を見学して回りました。当日は、せきガイドグループ代表の纐纈充さんに案内をお願いしましたが、郷土の歴史文化について大変知識の豊富な方で、皆さんはその説明に熱心に聞き入っておられました。
 吉田観音では、住職の鷲津雅仙さんより本堂にてお寺の歴史などについてお話していただきました。大変古い歴史を持つ由緒正しいお寺で、歴史上の有名人が何人も関わりを持っていることをお聞きして、こんな身近なところに大変価値の高い史跡があることにあらためて驚かされました。
 本堂前で記念写真を撮り、纐纈さんの案内で昔の村境を確認しながら、春日神社へ向かいました。春日神社では、正式な参拝の方法などを教わり、目からうろこが落ちるようでした。

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<吉田観音本堂前で記念撮影>


07.12.07_3.jpg<春日神社の見学>


 昼食は、濃州関所茶屋にて市特産品の円空里芋などを使った円空コロッケ、円ちゃん棒などが入った円空御膳を頂きました。また、施設内の販売所では、参加者の皆さんが市内各地域の特産品を買い求めていました。

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3.関鍛冶伝承館・日本刀鍛錬の見学
 関鍛冶伝承館にて、刀匠の皆さんから日本刀などに鍛錬の方法について教えていただき、実際に鉄を練り上げていく鍛錬の様子を見学させていただきました。日本刀鍛錬は年6回しか公開されていない行事ということで、貴重な体験になったと思います。
 実際には何日も、何時間もかけて叩いて伸ばしては折り込み、練り上げていく行程の中で、短時間ではありますが丹羽刀匠会長を含む4人の刀匠さんによる日本刀鍛錬実演は充分に迫力があり、参加者の皆さんが釘付けになっていました。
 また、関鍛冶伝承館では、日本刀や装飾具の美しさに引き込まれていました。

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4.フェザーミュージアム・刃物会館見学

 フェザーミュージアムと刃物会館を見学しました。フェザーミュージアムでは、館内を案内していただきながらカミソリの文化と歴史を学びました。江戸時代の髪結いの様子が等身大の人形で展示されていたり、普段見ることのできない手術用のメスなど興味深そうに見学していました。また、フェザーさんからお土産も頂き、皆さん喜んでいました。
07.12.07_6.jpg 刃物会館の刃物研ぎコーナーでは、包丁を持参した参加者の皆さんが刃付け体験を行いました。研ぎ師の指導の下、慣れない手つきで砥石に向かい、自分の刃物の切れ味が蘇ると満足そうでした。刃物直売所では、市価よりお値打ちで販売してある刃物製品の品定めをして、買い物をしていました。


5.おわりに
 長良川流域の文化を学び伝えていくために、今回の講座は関市の全面的なご協力をいただいて開催しました。集合場所が関市に現地集合だったので、参加いただけるかどうか不安でしたが、杞憂に終わったのはホッとしています。
 長良川は広い範囲にわたって脈々と流れ、さまざまな地域で多様な文化を生み出しています。その豊かな多様性と可能性を見出していくために、より広い範囲に活動を拡大していくことができれば、また活動の企画から多くの皆さんに参画してもらうことができれば素晴らしいとと考えています。
 皆さんから大きな反響をいただき、これからの企画についても、スタッフ一同、頑張って取り組んでいきますので、皆さんの参加をお待ちしています。



【スタッフから一言】
 水が支えた関の刃物文化」にスタッフとして同行し、今まで郡上・飛騨方面への車での通過点であった、近くて遠い町(関市さん悪い)が、旧関市内を今回歩くことによって、「関の刃物文化」の魅力・歴史を発見しました。
 一般公開日以外に「古式日本刀鍛錬」が見学でき、巧みの刀作りの妙技、技の真髄を貸切で体感できたことは、参加者一同感激されたと思います。
 また、鎌倉時代(1222)より続く新長谷寺(旧吉田寺)の数々の国宝の建物の多さに圧倒されたが、桧皮葺屋根の優雅さが将来に引き継がれることを祈るばかりです。(高山陣屋と同じく後継者不足で)
 鍛冶伝承館の前にある、E・W(ウィ)センターポールは、日本の真ん中として、これより東は関東、西は関西と、関のシンボル・モニュメントだそうです。素晴らしい関市長のユーモアあふれるモニュメントですが、関東・関西の語源の中心地と発信地であることを、全国に発信して関市の新しい文化とイメージアップを。
 長良川文化講座も、回を重ねることに多くの参加者になり、関心の深さが伺われ、今後も長良川の名所旧跡・歴史文化を探訪して、水との共生を学び、将来の世界無形文化遺産登録に向けて努力したいと思います。
(長良川文化フォーラム副会長・NPO法人岐阜市森守クラブ 神山)
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長良川探訪 ~古今伝授と水と踊りのまち 郡上八幡~

 平成19年11月16日(金)の午前8時、じゅうろくプラザ前を出発し、途中関市からの参加者も合流し、『長良川探訪~古今伝授の里と水と踊りのまち 郡上八幡~』に多くの市民の皆さんとともに出かけました。
 今回は、昨年の「長良川探訪3回シリーズ」を受けて、大和・郡上地域の流域文化を探るものです。当日は、紅葉も美しく、豊かな自然とその中で育まれた文化を充分堪能することができました。
 参加者の皆さんにも、喜んでいただくことができたのではないかと思います。


1.郡上八幡穀見野処刑場跡
 まずはじめに、郡上八幡穀見野処刑場跡に立ち寄りました。この処刑場跡には、郡上一揆に立ち上がり、処刑された農民を供養した石仏等があります。供養塔の前で一揆の歴史を学びながら、当時の農民の現実や社会のありように心をはせました。郡上踊りの「かわさき」の歌詞 ~ 郡上のナハ 出て行くときは 雨も降らぬに 袖しぼる ~ は、まさにこの一揆のことを唄ったということでした。

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2.古今伝授の里フィールドミュージアム
 次に、郡上市大和町にある「古今伝授の里フィールドミュージアム」を見学し、館長さんから詳しい解説をしていただきました。鎌倉時代にこの地を納め、古今集研究の第一人者として、その奥義を伝える「古今伝授」の祖「東常縁(とうのつねより)」のお話をお聞きしながら、東氏城跡をご案内していただき、また、館内では美しい和歌の展示を前にして、四季の移ろいや人の情愛などを豊かに詠いこんだ数々の和歌を教えていただきました。
 ミュージアムの中から眺める紅葉の山々は、大きな窓によって絵画のように切り取られ、和歌の世界とあいまって、私たちを中世に連れ立つようでした。
同じ言葉による伝統的芸術である俳句を主題とした第3回長良川文化講座「長良川を詠う」につながる見学であったと思います。

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<館長さんの解説>

3.郡上八幡市内散策

 古今伝授の里で、各自昼食をとった後、郡上市内に場所を移し、郡上市の観光案内人の方のユニークな説明を受けながら、市内散策を行いました。
 ほかにも多くの観光客の方がおられ、水と共生する市民の暮らしそのものが、多くの人をひきつけている様子がうかがえました。
以下、いくつかの箇所を写真でご紹介します。

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<観光案内人の方の説明を受けながら郡上の町並みを散策>


16.11.07_5.jpg<郡上八幡旧庁舎記念館>


16.11.07_6.jpg<市内を流れる清流吉田川>


16.11.07_7.jpg<宗祇水(そうぎすい)>

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街なかの水路 
 郡上市街には、郡上八幡旧庁舎横を流れる「いがわこみち」、城下の町割にそって縦横に流れる「御用用水」、柳町を流れる「柳町用水」など、多くの水路がいたるところに流れています。
    (参考:郡上八幡観光協会HP)

 
 
 

4.郡上八幡城見学
 最後に、郡上八幡城を見学しました。
 駐車場から、お城までの坂道を登っていくと汗ばむほどで、秋の風がすがすがしく感じられました。
城の中の展示に、城建築時に「人柱」として献上された女性の話が紹介されていました。郡上八幡の名産物「肉桂玉」の文字の由来はここにあると言われています。

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5.おわりに
 長良川文化フォーラムが昨年取り組んだ『長良川探訪3回シリーズ』を引き継ぎ、中流域で訪ねていない大和・郡上地域を『探訪』しました。
 皆さんから大きな反響をいただき、さらに下流域への『探訪』の希望も多く寄せられています。これからの企画についても、スタッフ一同、頑張って取り組んでいきますので、皆さんの参加をお待ちしています。
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第1回 長良川文化講座を開催しました

 平成19年9月2日(日)の午後1時30分から、岐阜市歴史博物館において、長良川文化フォーラム主催「第1回長良川文化講座」が開催されました。
02.09.07_1.jpg 今回は「鵜飼文化」をテーマに、市民の皆さんに鵜飼をより身近なものに感じていただくようなプログラムを企画しました。講座には、80人もの参加があり、反響の大きさにフォーラムのスタッフの方がびっくりしています。
 当日は、あたふたしたスタッフの不手際もあり参加者の皆さんにご迷惑をお掛けしたところもありましたが、これからも頑張ってやっていきますので、これに懲りずに皆さんにも参加してもらえると嬉しいです。


1.開会

 まずはじめに、主催者の長良川文化フォーラム・柴田会長のあいさつの中で、鵜飼の世界遺産化を目指して市民運動を盛り上げることや次の世代に長良川文化を残すことなど、フォーラムの活動の趣旨についてご説明しました。
02.09.07_2.jpg また総合司会の野村さんから、長良川探訪の参加募集や、今後の活動計画・フォーラム会員の募集について呼びかけたところです。






2.講演 「鵜との語らい~鵜匠と鵜飼用具~」

 武蔵野美術大学から石野律子先生をお招きして、「鵜との語らい~鵜匠と鵜飼用具~」として、ご講演をいただきました。
 鵜飼で使う道具を交えて、鵜と鵜匠の生活の様子を語っていただきましたが、観光として見る鵜飼観覧とは一味違った「鵜飼による生活の文化」に触れることができたのは、大変面白い経験になったのではないかと思います。

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3.歴史博物館企画展「長良川うかいミュージアム」鑑賞
 市の歴史博物館では、この日はちょうど(?)企画展「長良川うかいミュージアム」が開かれていました。歴史博物館職員の大塚さんの案内を受けながら見学しました。
02.09.07_6.jpg 鵜飼用具や船を見ながら、長良川の鵜飼の特徴や、鵜飼を通じた鵜と人間との関わりの歴史や技術など、知っていれば鵜飼をより楽しめる豆知識がいっぱいありました。


4.信長居館発掘調査見学
 最後に、歴史博物館の外に出て岐阜公園内を歩き、今ちょうど発掘作業中の信長居館跡の発掘調査現場を見学しました。
 岐阜市教育委員会社会教育室の高橋さんに発掘の状況について案内していただきながら、信長当時の歴史や文化に思いを馳せました。前日に雨が降っていたこともあって、見学できる現場が限られてしまったことは残念でしたが、有名で歴史的価値の高い織田信長の居館跡が岐阜に残っていたことは、私たちのまちづくりにとってこれから素晴らしい財産となっていくことでしょう。

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5.おわりに
 長良川文化フォーラムでは今まで、シンポジウムの開催やフィールドワークとしての『長良川探訪』に取り組み、スタッフも一緒になって長良川文化を学んできましたが、市民の皆さんに長良川文化への理解を広める目的で講座企画に取り組んだのは今年が初めてです。
 皆さんから大きな反響をいただき、これからの企画についても、スタッフ一同、頑張って取り組んでいきますので、皆さんの参加をお待ちしています。

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